セクハラ

裸祭りポスター:JR東が「待った」…女性が不快感
岩手県奥州市の黒石(こくせき)寺で繰り広げられる伝統行事、蘇民祭(そみんさい)の観光ポスターを市が駅構内に掲示しようとしたところ、JR東日本から待ったがかかった。「男性の裸に不快感を覚える客が多い」というのが理由だ。数十年作製しているポスターの掲示拒否は初めてで、市は枚数を200枚減らして1400枚とし、駅で張れない分は市内や首都圏で張るという。


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ポスターは写真3枚を組み合わせ、ひげ面で胸毛の男性がアップに、奥に下帯姿の男性たちを配している。


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JR東日本盛岡支社の佐藤英喜・販売促進課副課長は「セクハラが問題になる中、公共の場でのポスター掲示の基準は厳しくなっている」と説明する。そのうえで「単純に裸がダメというわけではないが、胸毛などに特に女性が不快に感じる図柄で、見たくないものを見せるのはセクハラ」と判断したという。
毎日新聞記事より/下記リンクに当該ポスター画像有り
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080108k0000m040136000c.html

さて、私はこのニュースに怒っている。
ポスターが不快だから、ではない。(不快ではあるが、それゆえの怒りではなく、)JR東日本がポスター掲示を退けた理由が気に入らないのだ。
「女性が不快に感じる図柄で、見たくないものを見せるのはセクハラ」だとな?だったら私は電車内中吊り広告の、胸も露わな冬でも水着姿の女性の写真の方がずーっとずーっとずーーーーっと不快なんですけど。見たくなくても見えてしまう、スポーツ新聞や夕刊紙のエロネタ記事の画像もかなり不愉快なんですけど。そういうものを「見たくないものを見せるのはセクハラ」だとして退ける想像力はないくせに、男性の半裸写真だと「女性が不快に感じる」だと?ご配慮ありがたくて涙が出らあ。
公共の場でヌード画像を見ることに不快感を覚えるのは、別に私だけの特殊なものではない。特に、女性の中には「男性のハダカ見たって嬉しくもなんともない(むしろ不快)」という人は多いと思う。けれども、男性には「女性のハダカ見たって嬉しくも」という人は多くはないだろう。だからこそ、ビキニガールは季節を問わず日本中で微笑んでいる訳だ。しかし、今回の件で、当該蘇民祭ポスターを見て不快に思う男性がいらしたならば、同じような居心地の悪さを女性は日常的に感じているのだということをご理解いただきたいものだ。(「私は別に不快じゃないよ」という女性もたくさんおいでだと思うが。)


まあ、蘇民祭自体はこの騒動で有名になって、観光客も増えることでしょうけれど。過激なポスターをわざと作って、話題作りに利用するという手段だとしたらスゴ腕ですな。