エリザベスカラー(カメラ不明)


そして、変なものを付けられて不機嫌に。


色々あったけれど、うららは今元気である。過去の大病など微塵も感じさせることはない。
そして、世界一の三毛猫であることは日々ハッキリしてくる。
走ったり、伸びをしたり、眠ったりする姿を見ればそれが分かる。時々、自分の幸運が怖くなるほどである。
彼女と暮らすうちに、猫と言う生き物について私が抱いていた誤解は次々に消えていった。
猫は自分勝手で我慢をしない、という思い込み。(うららは遠慮も我慢もワガママもする。)
猫は壁を引っ掻くものだ、という固定観念。(絨毯しか引っ掻かない。それはそれで……。)
「猫は」という言葉でくくれるほど、猫は画一的な生き物ではないということ。
個性豊かで、表情に富む。細やかな優しさと気遣い、自由で奔放な野生の名残を併せ持つ、素晴らしい生き物であるということ。
彼女は世界の隠れた部分を見せてくれる、私の教師なのだ。


最近はドアマンでもある。朝、見送ってくれるようになったのだ。