アカデミー賞観覧記
ふっふっふ、一度やってみたかったんだ。
「アカデミー賞なので休みます。」
いや、別にノミネートも招待もされてないんですが……生中継を見るので……。
なんてことは言えないので、いかめしい顔で「私用のため」と言ったが。
こういう映画人が一挙に集まっている様子を見るのが大好きなんだ!ミーハーなんだ!人間関係を新たに知ったり、久し振りに見る人の変わりよう(または「不自然な変化のなさ」)に驚いたりするのが好きなんだ!
とゆーわけで、各賞およびファッション、スピーチなど楽しみにしております。なお、英語聞き取り能力に問題があるため、もしかすると嘘をついているかもしれませんがご容赦ください。
・「Ray」の監督テイラー・ハックフォードと、「第一容疑者」のヘレン・ミレンが一緒にいるので「?」と思ったら、この二人夫婦なのだった。へええ。
・ナタリー・ポートマンのドレスが微妙。 てゆーか失敗だろう。セクシーというよりはむしろ痛々しい。
・「ハロー・スーザン」のキャシー・グリフィスがレポーターをやっているが……太ったなあ!
・「そして、ひと粒のひかり」で主演女優賞にノミネートされているカタリナ・サンドラ・モレノ、お父さんが獣医で自分は犬が好き……聞き取れても「だから?」な内容だなあ。
・ヴァージニア・マドセン(サイドウェイ)むちむち、色っぽい。濃紺のドレスでむき出しの肩にワンポイントのタトゥ。ラベンダーのドレスを着たお母さんと一緒。
・スパイダーマンのMJことキルステン・ダンストは、激やせ。映画ではおばちゃん体形に見えたが、そこまで痩せると今度はこわいぞ。
・ヒラリー・スワンク(ミリオンダラー・ベイビー)のドレスはすごく変わったデザイン。紺色でギャザーのよった袋みたいだ。セクシーかもしれんが、前から見るだけだとちょっと地味だ。さびしい。
・レオナルド・ディカプリオはモデルのジゼル同伴。ジゼルの方が「男前」の顔をしている。
・モーガン・フリーマンすてき。謎のしましまスカーフがかっこいい。背の高いじい様は、もうそれだけでセクシー。全身黒にノータイ、サングラス。頭だけがグレー。
・ジョニー・デップ、今年は黒じゃない。スモーキーな青のジャケットに、黒いトリミング。一瞬カーディガンかと思ったぞ。タイも凝ってる。髪はくしゃくしゃ。セクシ〜。
・ケイト・ブランシェット黄色。肩を片方出しているが、肌の色に映えて美しいこと。
・ケイト・ウィンスレットはコバルトブルー。ケイト同士で二人一緒にいると、周囲の黒から抜き出るように目立つ。気のせいか、今年は、華やかな色が少ないような気がする。
・サミュエル・L・ジャクソン、牧師コスプレ?みたいな全身ブラック。
・ペネロペ・クルス、淡いゴールドのドレスがすてき。少し色づく肌にきれいに映っている。英語は変わらずなまっていて、そこらへんも勝手に好感。
・オープラ・ウィンフリーも同じような色だが、迫力はこっちが上。
・シャーリーズ・セロン、淡いグレーのふわふわドレス。ううーん、きれいだあ。
・アネット・ベニング&ウォーレン・ベイティ夫妻、二人で黒。アネットの主演女優賞獲得なるか?
・気のせいかなあ、レニー・ゼルヴィガーの髪が黒くなってるように見えたんだけど……別人かなあ?いや、やっぱりそうだ……激しく見慣れないよう。ドレスはステキ。一番好きかも。
・ジェイミー・フォックスの連れは誰?妹?娘?妻だとしたら、いったい何歳なんだ?若い!
・ハル・ベリー、すごくフェミニン。主演女優賞受賞時とは別人のようだ。どっちも好き。
・ローラ・リニー、パールをつないだ長いネックレスと、毛羽の付いた淡い色のドレスがすてき。
・ビヨンセ、目尻のアイラインが魔除けの印みたいだ。
・オーランド・ブルーム、美しい(sigh)。この人は髪の色がなんだろうととにかくいつでも見慣れるなあ。
オープニング映像のセンスが好きだ。こういう雑多な中から並べると見える共通項を見つけ出す作業っていいな。「最新の技術や表現は、過去の作品なしに生まれない」という言葉に強く共感。最後の、シュレックとチャップリンの掛け合いにはやや感動。
今年の司会はクリス・ロック。いきなりスタンディングオベーションで迎えられる。なんでだ?
いやあ、聞き取れません!早口。ブッシュ大統領のジョークを言ってますが、オチの聞き取れぬ悔しさよ。勉強しよう!しかし、めちゃ受けしてる。アカデミー授賞式じゃなくて、サタデーナイトライブみたいになってるぞ。
・美術賞
プレゼンターはハル・ベリー。
「アビエイター」が受賞。
セットと美術の担当は二人ともすごくイタリアン。
・助演男優賞
プレゼンターはレニー・ゼルヴィガー。
「ミリオンダラー・ベイビー」モーガン・フリーマン!初受賞。
お飾りのねーちゃんが画面の端で貧乏揺すりしてるのが気になる。モーガンが喋ってるのに膝カクカクしてんじゃねーよ!
・長編アニメーション作品賞
プレゼンターはロビン・ウィリアムス。
赤いシャツがいいねえ。ものまね披露、体揺らして大サービス。
「インクレディブルズ」受賞。監督のスピーチ中、ロビンはモデルのねーちゃんの腰を抱いています。
・メイクアップ賞
プレゼンターはケイト・ブランシェット
「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」受賞。
この映画も面白そう。
・オリジナル歌曲賞一曲目
プレゼンターはドリュー・バリモア。細く見えると思って黒にしたのかなあ?もっとポップな色の方がきっと似合うよ。
フランス映画「chorus」(少年と老人と合唱の物語。見たい!)の歌なんですが……なぜビヨンセ?オリジナルはデスチャでもビヨンセでもないんだよね???(当たり前だ)
・今年は、時短のために小さい賞は最初から全ノミニーをステージに上げたり、着席している隣で発表してそのままスピーチさせたりしているようだ。テレビですなあ。私がノミニーなら、壇上で喋りたいなあ。
・実際に映画館で聞いてみました、のフィルムが下らなくって面白い。
「アビエイター見た?」
「ビーチの奴が出てる映画?」
「そう」「見ないよ」
私も「アカデミー賞のスピーチ」したいなあ。スピーチだけ。
・科学技術賞
プレゼンターはスカーレット・ヨハンソン。
これは既に決まっているものを伝える形を取っている。
映像の中のヨハンソンの髪型……リーゼント?
・ゴードン・E・ソーヤー賞
なんだかスゴイ?レンズを作った日本人技術者(宮城島卓夫氏)が受賞(下写真右から二人目)。パナビジョン勤務とのこと。
・衣装デザイン
プレゼンターはピアース・ブロスナン。と、Mr.インクレディブルのオカッパキャラ?
007のテーマで登場したピアース、風邪声。
受賞は、「アビエイター」。
これで二つ目?
受賞デザイナーはシックなグリーンのドレス(肩パット強調型)。
・助演女優賞
プレゼンターはティム・ロビンス。
ちょー政治的、と紹介される。そうっすね。
受賞は、「アビエイター」のケイト・ブランシェット。
三つ目!
キャサリン・ヘップバーンを賞賛、感謝。
・wowowスタジオに戻ると、なんだか寂しい。もう、こういう席にとだなっち呼ぶのやめません?ハムの人が出なくなっただけでも喜ぶべきなんだろうか。
・あと、「クリス・ロックさん」って呼称はやめてくれ。しかも、連呼しないでくれ。さらに、ハタヨウク(字が分からん)に例えないでくれ。
・追悼 ジョニー・カーソン
アカデミー賞のホストを勤めた際のフィルム。
マペットのミス・ピギーとの会話に見覚えあり。
ウーピー・ゴールドバーグによるメッセージ。
・長編ドキュメンタリー賞
レオナルド・ディカプリオ登場。
「華氏911」はノミネートされなかったが、「スーパーサイズ・ミー」で今年も話題に。
受賞は「ボーンイントゥーブラザルズ」。HBOに感謝。カウフマンという名前は、あのカウフマン兄弟に関係あるのかな?
受賞者(Zana Briski女性の方)、エイドリアン・ブロディにそっくりなんですが。
是非並んで写真を撮ってほしい!
想像図
・編集賞
プレゼンターはオーランド・ブルーム&キルステン・ダンスト。
こっちは並ぶな。オーランドがゴージャスすぎてダンストが不憫だ。
受賞は「アビエイター」。ええっと、四つ目?
スコセッシにそっくりなおばちゃんが出てきました。
・オリジナル歌曲賞二曲目
プレゼンターはマイク・マイヤーズ。
「シュレック2」から……最初の歌かあ。アントニオ・バンデラスとエディ・マーフィのデュエットじゃないのか。残念。(あれはオリジナルじゃないからなあ。)
・なっちは黙っとれ。
・脚色賞
プレゼンターはアダム・サンドラー。
クリス・ロックがキャサリン・ゼタ・ジョーンズの代理。なんでだー。ドレスがセクシーだね〜とか言ってます。何だか受けてません!
受賞は、「サイドウェイ」。
なんだかやたらテンポのいい二人。see you later、とは「作品賞もいくぜ!」ということか?
・視覚効果賞
プレゼンターはジェイク・ギレンホール&チャン・ツィィ。
受賞は、「スパイダーマン2」。なんだかかっこいいオッサンだ。thankyou everyone!
・名誉賞
プレゼンターはアカデミー会長の紹介で登場したアル・パチーノ。やたら目が潤んでるんですが、花粉症ですか?じじいになっても、美少年の面影の消えない人だなあ。
今年の表彰は、「狼たちの午後」「十二人の怒れる男」などで名高い、映画監督シドニー・ルメット。恥ずかしながらいずれも未見。見たいなー。
あ、オリエント急行この人だったんだ。ファミリービジネスも。
80歳?ちっちゃくて丸々して、若く見える。先人および同時代人に感謝。映画に感謝と言うと陳腐に聞こえるだろうが、私にはとても実感のある言葉なのだ。というスピーチに重み。
・オリジナル歌曲賞三曲目
「オペラ座の怪人」。 なぜか再びビヨンセ。しかも、主演女優の紹介で登場。
いいのか?オリジナルのファンは怒ってないのか?
衣装とアクセサリーはゴージャス、化粧もまとめてお色直し済み。派手めだが、キレイではある。でもなんでビヨンセ?どうせなら、全曲ビヨンセにすりゃよかったんだ。
怪人も出てきたぞー。もう引っ込んだぞー。
・プリンス?元プリンス来てる?
・ジャネットは来ていません、とのクリス・ロックのジョーク。
・指揮者はおなじみビル・コンティ。
・短編実写映画
プレゼンターのジェレミー・アイアンズ、老け方が病気っぽいけど大丈夫か?
なんかノミニーがみんな濃いぞ。
受賞は「wasp」。一番地味な人が受賞。
・短編アニメ
プレゼンターはローラ・リニー。
受賞は「ryan」。一番奥の席の人が受賞。
以上二つも、ステージに上げない方法で授与。なんか寂しい。
・撮影賞
プレゼンターはケイト・ウィンスレット。
受賞は、「アビエイター」。うーんと、五つ目?
白髪でハンサムでかなりゲイっぽいおじさまである。ママ愛してるよ、っていいねえ、イメージ通りで。
・録音賞
プレゼンターは、ペネロペ・クルス&サルマ・ハエック。
ラテン美女二人、ゴージャスの一言。
受賞は「RAY」。一つ目!
・音響編集賞
受賞は「Mr.インクレディブル」。
この映画も結構すごいことになってますな。(脚本賞にもノミネートされてるし。)
・サルマが残って、「モーターサイクル・ダイアリーズ」の歌曲賞紹介。アントニオ・バンデラス&カルロス サンタナ。
よかった。ビヨンセの姿はない。
バンデラス、上手いのか下手なのかさっぱり分からん。
・短編ドキュメンタリー賞
プレゼンターはどう見ても失敗ドレスのナタリー・ポートマン。かわいいんだけどなあ。
受賞は、「マイティタイムズ」。we did itというのは良い出だしだなあ。飲んだのか?顔が真っ赤。そして、この人もHBOに感謝。
・作曲賞
プレゼンターはジョン・トラボルタ。最近何だか好きだ。バカっぽいけど。
ハリポで我が愛するジョン・ウィリアムスがノミネート。
行け行けジョン!ゴーゴー!ミーハーの星。
受賞は、「ネバーランド」。くっそー。
・ジーン・ハーショルト友愛賞(?)
プレゼンターはスコセッシ。
フィルムの保存と修復の功績に対して、ロジャー・メイヤーが受賞。
・メモリアルトリビュート
プレゼンターはアネット・ベニング。
ヨーヨーマのチェロに乗せて、追悼映像が流れる。
レーガンからブランドまで。
・オリジナル歌曲賞五曲目
最後は「ポーラー・エクスプレス」。
P"ディディ"コームズがプレゼンター。なんでだ?
で、またビヨンセだよ。(&ジョシュ グローバン)
わかった。もういい。毎年全曲やんなさい。
・歌曲賞
プレゼンターはプリンス。
マイケル化着実に進行中。
受賞は、「モーターサイクル・ダイアリーズ」に。
ビヨンセじゃなかったからだな。そして、受賞者はスペイン語で歌う。いい声ー、キュート!
・主演女優賞
プレゼンターはショーン・ペン。
しょぼくれ度大。「アカデミーの今年のお気に入り五人は」という紹介はどーかと思うぞ。
受賞は、ヒラリー・スワンク再び。
ノミニーたちを賛美。脚本撮影監督代理人に感謝、最後まで引っ張る力技のスピーチ。夫に対し、「あなたは私の全て」というメッセージ。それを聞いて涙ぐむ夫……カワイイ。
・外国語映画賞
プレゼンターはグウィネス・パルトロウ。
なんだかケイト・ハドソン風味。
「コーラス」、「海を飛ぶ夢」に興味。
受賞は、「海を飛ぶ夢」(スペイン)。
・脚本賞
プレゼンターはサミュエル・L・ジャクソン。
台詞とちって苦笑い。
受賞は、「エターナル・サンシャイン」。ケイト・ウィンスレット叫ぶ!
「28秒、27秒」と残り時間をまずカウント。ちっちゃいなあ、カウフマン。かわいい。
・主演男優賞
プレゼンターはシャーリーズ・セロン。キレイっす。
ジェイミー・フォックス取ったー!
ワーオワーオ言ってます。歌ってます。歌わせてます。
なぜかオープラが客席で威張ってます。
連れはやはり娘らしい。良かった。
シドニー・ポワチエに感謝。「演技の先生」だったおばあさんに感謝。そして、涙。
・監督賞
うっわー、産後のジュリア・ロバーツだ!
肥えてるジュリアなんて初めて見たぞ。
受賞は、「ミリオンダラー・ベイビー」!
来た、クリント・イーストウッド74歳にして堂々の受賞!
お母ちゃんが生きてる、もとい来てるのに驚き。
すんげーどもってます。ANDANDANDAND....
わたしなんてまだまだ青二才ですよ、とのコメント。
カッコイイじいさんだ。長生きしてね。
・作品賞
プレゼンターはフォッカー夫妻こと、バーブラ・ストライザンド&ダスティン・ホフマン。老眼鏡忘れちゃったわ、というギャグ。
AND OSCAR GOES TO...
「ミリオンダラー・ベイビー」!!!!!!
プロデューサー(左)の声の良さは何だ、すっごくカッコイイ。オヤジすてきー。
でも、監督差し置いて話し過ぎではないのか。もう一人が全然喋れません。
・今回もダメだったか、スコセッシ。
・何か今年は能率的でコンパクトという印象。
もっと無駄で冗長でクセがあった方が好みだなあ。
どんなに非効率でも、受賞者を全員壇上に上げてほしい。
・あと、司会は……やっぱり、ビリー・クリスタルがいいっす。
・そして、私が慣れないiBOOKで奮闘している間、猫は後ろで寝ていました。