ブックバトン
「バトン」が流行っている。深夜に「いかすバトン天国」という番組も始まり、正に世はバトンブーム。
信じる人はいないと思うが、念のため。コレ↑はウソです。でも、流行はしている。ほんとに。
元々は「ミュージカル・バトン」から始まったようだ。「はてな」の定義によれば「海外のブログに端を発する、音楽に関する企画。音楽に関するいくつかの質問が「バトン」として回ってきたら、自分のブログ上でこれらの質問に答え、次の5人を選びその人にバトンを渡す、というルール。」らしい。積極的なチェーンメールですな。
質問は定型化されている。
・Total volume of music files on my computer (コンピュータに入っている音楽ファイルの容量)
・Song playing right now (今聞いている曲)
・The last CD I bought (最後に買ったCD)
・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
・Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)
その歴史については、このページが詳しい。うーん、興味深い。
http://kotonoha.main.jp/2005/06/14musical-baton.html#m_p4
PCで音楽聴かないし、縁がないな……と思っていたら、亜種が大増殖。「ラーメンバトン」とかはあくまでパロディ(だって、「コンピュータに入っているラーメンの容量」だよ。入ってないって)だが、「ゲームバトン」「ジャニーズバトン」「サッカーバトン」「バトンバトン」(今まで来たバトンの総数は?最後に来たバトンは?)……枚挙に暇がない。バトンバトン書いてたら、なんだかおかしくなりそうだ。
普及率が一定のレベルを超えると、流行は下降線をたどり始める。私の所にやってくるのは、そういう時期である。昨日姉から回ってきたのは「ブックバトン」だった。
(布団を背負ったら「バックブトン」。言いたかっただけ。)
というわけで、私の本棚はこんなんです。
●今家にある本、漫画の総量は何冊くらい?
手持ちの本をデータベース化をしている最中なので、正確な数は分からないが……300冊前後か。
●今読んでいる本、漫画は?
「水の迷宮」(石持浅海)
●最後に買った本、漫画は?
「はじめての妊娠・出産・育児―お母さんと赤ちゃんのための安心メッセージ」(竹内 正人)
●自分に衝撃を与えた本、漫画、それぞれ5冊以内でどうぞ
[本]
これほど緻密に組み立てられた長編を、私は知らない。(映画化された「サイモン・バーチ」もまた良し。)
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初めてお金をためて買った本。ビグウィグのファン。彼が「おれの長うさぎがここを守れと言った」と言うシーンでは、いつでもゾクゾクする。(同名でアニメ映画化されている。)
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ファンタジーのなんたるかを私に教えた本。ねずみのリーピチープのファン。(映画化に期待と不安。)
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小説の醍醐味を学んだ本。そうか、何やってもいいんだ!(映画「プリンセス・ブライド・ストーリー」は安っぽい出来だが、何故か味わい深い。)
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まさに衝撃。とてつもなく地味だが、実に得難い傑作。美容院で読んでいて、最後に場所も人目も憚らずさめざめと泣いてしまった。(映画タイトルは「チャーリング・クロス街84番地」。大物俳優てんこ盛りの割りに、やはり地味。)
[漫画]この人の作品は、実に説教臭い。しかも、その決め台詞が忘れられない。白泉社時代のどの作品も捨てがたいが、この作品中の(「なんで勉強しなきゃいけないのか」という質問に対して)「無知は誰かを傷つける」という台詞が最も印象深いので。
私の中に深く根を下ろす、作者の半自伝的作品。(改名前の作者名は「伸たまき」)
思春期にはまった作品。今読み返しても傑作。私の政治的信条はここで培われた。フランス人留学生ジェラールが大好きだった。本当にシャール君が王様になっていたら、中東で戦争なんて起こらなかったかもしれない。
衝撃というならば、これを措いて他にない。最後の一文に全てが凝縮されている。読み終えた直後、遠くに住む友人に送り付けた一冊。
ウォールワース議員のような私は、生涯バジル氏のような人に憧れ続けるのだろう。「こうありたい、こう生きたい」と思う登場人物が多い。
●次の5人
自分からは回しませんが、どなたか作られたら教えてくださいw。興味ある。