11月某日 「カラフルおむつ」

 かなり長い間、「布オムツ」を使うべきかどうか迷っていた。
 育児書を見ると布オムツのメリットが書き連ねてあり、紙オムツを使うなんてありえなーいという感じである。曰く、布オムツは経済的で赤ん坊の肌に優しく、また地球環境にも大変よろしいといったところ。対して紙オムツは、紙とは名ばかりの石油製品で、ゴミは溜まるわ、シリは蒸れるわ、買い置きすれば場所を取るわといいことなし。そうか、じゃあ私もオーガニックでナチュラルでエコロジカルな布オムツを使ってみようじゃないか!(表現はイメージであって実情に即してはいません。)
 しかし、母親も家人も布オムツを使っている友人も「別に紙でいいじゃないか」とおっしゃる。母親説は、「昔と違い、今の紙オムツは性能がいい。紙にしなさい」。家人の主張は、「洗濯してるヒマなんてない。完璧を狙えば崩壊する。紙にしなさい」。布オムツユーザの友人が言うには、「自分ではやってるけど、やっぱり大変。めんどくさい。他人には薦めない。紙に(略)」。
 うーん、やっぱり手間なのか。さらに調べると、洗濯にかかる水道料金などを考慮すると必ずしも経済的とは言えぬこと、布オムツでも肌荒れが起こらぬわけではないこと、洗濯排水という点で見れば環境に良いとは断言できぬことなどが分かった。それに、最近のオムツはフリースなどを使っているのである(肌触りなどが良いらしい)。おいおい、思いっ切り化繊じゃないか。
 そんな訳で、パンパースでも買うかという気分になっていた。しかし……何を思ったか、突如勢いで布オムツを購入してしまった。しかもアメリカ製。その上直輸入。しかも高い(1ヶ$13.95+送料)。しかも18セットも……全部色違いで。赤だの青だのピンクだの、(私の中の)オムツの常識を打破するカラーバリエーション。その名は「Fuzzi Bunz」(ファジバンズ)。ビビッドカラーの憎い奴。
 ああ……衝動買い。でも、すごくカワイイので、届いたら展示して楽しもうと思う。オムツ芸術。オムツインテリア。