バナナだって人間だ



朝、ラジオを聴いていたらこんな話題があった。


 チンパンジーに権利を!スペイン国会議員らが人権ならぬ「猿権」確立へ動く!


見出しだけで内容は推測できると思うのだが、「大型類人猿は人間と98%共通するDNAを持っているのだから、人間と同様に遇するべきだ」という趣旨の主張らしい。
しかし、これについてコメントしたイギリスの学者の反応が振るっている。

「確かにチンパンジーのDNAは人間と98%共通するけど、バナナのDNAだって50%は共通するんだよ」
類人猿が「ほとんど人間」ならば、バナナも「半分は人間」になってしまう。ステキな切り返しである。
この手の論議を聞くたびに妙に感じるのは、「人間に近い」とか「知性が高い」というのが「保護する理由」になっているという点である。何故、サルをサルとして守ろうとか愛そうとかいう話にならないのだろうか?絶滅危惧種だから保護しよう、それでいいではないか。チンパンジーもオランウータンも、「人間と同様に遇される」ことを希望しているとは思えないし。自分たちと似ているものが、自分たちと同じ幸福の基準を持っていないとイヤだっつーのは、実に傲慢な発想である。


それにしても、このニュースの裏を取ろうとしたのだが、全然見付かりません!J-waveさん、ニュースソースはどこなんですか?