便利グッズとしての「Magic Moving Images」

「早川さん」こと「coco's bloblog」で紹介されていた「Magic Moving Images」をかん子さん用に使っている。

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Magic Moving Images: Animated Optical Illusions (Animated Optical Illusions)
Colin Ord
Tarquin Pubns 2007-07-31
評価

by G-Tools , 2007/09/18

見るでも読むでもなく使うという言葉を選ぶ。主な用途が、彼女が退屈してむずかりそうなタイミングで、気を逸らせるために「ほーら」と見せることだからだ。
どんなものなのかをご覧になれば、その使い方も納得できると思う。

ねー、すげーでしょ。動くんですよ。透明のプラスチックシートに、スリットのような狭い隙間を空けて、黒い線が入っている。それをゆっくり左右に動かすと、その時見える画像の移り変わりで絵が動いて見えるのだ。
大人=私も驚いたが、かん子さんにも不思議に映るらしい。え?という表情になり、次にシートを取り、じっくり検分する。シートを透かして色々なものを見て、急に動き出したりしないことを確認する。本の上に戻し、また絵が動いてびっくりする。じゃあ、他のページは!?と次をめくりたがる。退屈さんサヨウナラ。ありがとう便利グッズ。


電車での移動中にお世話になることが多いのだが、これを使っていると、時々隣に座る人に話しかけられる。そうすると、ニンゲン好きのかん子さんは、益々リラックスして楽しげである。先だっては、年配の男性に「馬」ばかりを見せて「こえ(これ)」と自慢していた。男性は「オジサン、馬以外も見たいなー」とご希望だったが、他のページをチラッと見せても、すぐに馬に戻ってきてしまうかん子さんなのだった。まあ、確かに箸にも棒にも掛からぬほどしょうもないものも多いので、彼女には馬が一番見ごたえがあるのだろう。「時計」なんて、ただ短針がグルグル回るだけで、芸のないこと甚だしい。


外出先で使う便利グッズとしてしか考えていなかったのだが、最近かん子さんはこの本を家でも見せてとせがむ。しばらくしたら飽きてしまうのかもしれないが、こういうセンスオブワンダーを忘れずにいてほしいものである。