いやでも楽しめる算数

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いやでも楽しめる算数 (講談社文庫)
清水 義範
講談社 2004-12
評価

by G-Tools , 2007/11/16

出版社 / 著者からの内容紹介
雑談がたっぷり! 数字はほんの少し!?
「九九が全くできません」と宣言するサイバラ画伯が本能的に理解していた掛け算の本質とは。小学校で習った円の面積から意地悪このうえない文章題まで、誰もが一度は殺意すら覚えた世界を説明上手なシミズ教授がやさしく解説。パズルみたいに楽しく、そしてチャーミングにつき合えるお気楽勉強エッセイ!

読んでいる間は分かったような気がするが、読み終えて一週間経った現在……思い出せるのは「三大数学者」はニュートンガウスギリシャ人(名前忘れた)だということだけである。思い出してないじゃん。(アルキメデスでした。)
理解できたのは、(理数センスを)持つ者と持たざる者の間には、決して渡れない深い溝があるということだな。算数のパズルを「うわー、面白―い」と思える人には面白いだろう。しかし、「分かりやすく説明しますよ」と言われながら読み進め、「これでお分かりになったと思う」と〆られて「えっ、ちょっと待って!まだ分かんないんですけど!」と叫びたくなる人間(私だ)には、つまらなくはないが、楽しむには至らなかった。そんな読者は多かったようで、連載中筆者は何度も「もっと分かりやすく」「なんとか分かりやすく」と努力をしている様子がいじらしい。でもねー、理解できている人間には、「理解できない」ってことが理解できていないんだよねー。だから、分かっている人が、「分からない」ポイントを教えるって難しいのよね。教師って難儀な商売だ。