最初に買った本・型紙

「ミシン買おうと思って、とりあえず『ソーイングの基本』みたいな本買ったんだ」
と言ったら、
「こういう時にも、まず本買うんだー」
と友人に笑われてしまった。もーしょうがないのだ。そういう性格なのだ。実物を買う前に、用語を覚えたり、方法を図解で学んだりして備えずにはいられないのだ。「袋縫いとは何か」とか、「バイアステープの作り方」とか、覚えても使う機会はないかもしれないが、知らないままミシンと向き合う勇気がなかったのだ。


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RickRackソーイング基礎BOOK
御苑 あきこ
MCプレス 2008-03-04

by G-Tools , 2008/04/08



そんな訳で、まず買ったのがこちら。
初心者向けの実用書を作るのは、熟練者である。自分が初心者の頃に何が分からず、どういうことを知りたかったかを覚えている人は少ない。自然、初心者向けを謳ってはいても、初心者には理解しにくい作りになりやすい。
その点、本書の作者はソーイング教室でど素人の素朴な疑問に日々触れているためか、「そうそう、これが知りたかったのよ」というかゆい所に手が届く仕上がりになっている。最初に必要な道具、先々欲しくなる道具、などのリストが実に親切。購入の決め手は、どんな生地が、どんなものに向いているのかなどを写真つきで載せているところ。最初に買う布を何にするか迷っていたためだ。
本書の構成は、まず基礎について大きくページを割き、それから布帛(ニット素材以外の布地)、ニット生地の実例を挙げて、順に作成することで技術を身に付けられるようになっている。バッグ及び、子供用(身長100〜150cm)Tシャツとハーフパンツの実物大型紙付き。
近所の本屋で山積みになっていたのを買ったが、何故かオンラインショップでは入手困難。




今思えば、こっちの方がよかったかも、とやや後悔している。入手もしやすいし、図解例も多く、ページ数は上記と大差ないが、こちらは完成品の作り方を一切入れていない。その分全てを細部の作成についての図解、説明に充てている。
自分では買わなかったけれど、最初に買う一冊にはこちらをオススメしたい。てゆーか、私もこっちを買い直したい。(基礎本コレクターになっても仕方ないのでやりませんが。)




これなら私にもできるはず!という気分で買った一冊。
「型紙不要、布を直線で裁って縫い合わせるだけ!」というキャッチフレーズにとっ捕まりました。型紙を布に写す、というのがほんとーに手間だという怠惰な私にピッタリ。身長100〜130cmの子供服が、シンプルかつ分かりやすい図解で紹介されている。ほとんどは女児向けだが、ズボンも一例載っている。
まだ一番簡単なスカートを作っただけだが、簡単そうなものを幾つか叩き台にして、ワンピースなんぞにも挑戦したいものである。




難しいのは承知していたが、表紙の女の子の表情にとっ捕まりました。なんと味わい深い顔。かわいいなあ。
掲載されている写真の美しさ、作品の繊細さは、「四角い布で子供服」とは比べ物にならない。とてもじゃないが、今の私には手が出せない難易度である。いつかは……という憧れはあるけれど、何せ「ちいさな女の子」=身長90〜110cmの服なので、腕を磨いている間にかん子さんが育ってしまいそうではある。
実物大型紙付き。




自分用にも一冊。
なんちゅーか、写真もモデルもそのポーズも、全体にたかが7年前の発行とは思えぬほど野暮ったいのだが、実際にどんな素材を使うかにかかっているはず、と購入。1年生向けを標榜しているだけのことはあって、確かに簡単そうである。
実物大型紙付き。





帽子のテンプレート=プラスチック製の型紙である。これでかん子さんの帽子を作った。
図解に一部不親切な点があるが、試行錯誤でどーにかできたので、私と同じくらい低レベルな方にもどーにかできる模様。
幼児用・大人用(SS〜Lサイズ)のハットとキャップのテンプレートもある。






夏までに頑張る予定なのが、こちらの二部式ゆかた(上衣とスカートとに分かれた構造で、帯で境目をカバーする作り)。





これも「かんたんマーク」を信じて買った。しかし、子供服や小物と違い、使う布の量も多いし、出来上がりサイズも段違いだし、相当頑張らねばなるまい。
布地は紅型*1風の黄色地に鳳凰のハデハデなのを用意してある。下手な癖してハデ好きな自分を自嘲しつつ、歩く内に分解したりしないよう丁寧に取り組みたいものだ。

*1:沖縄の伝統工芸の染め物・型抜きのような模様が特徴的・本物は高級品