猫の病院


年に一度の予防接種のため、うららを近所の病院に連れて行く。気配に気づくと逃げられるので、ドアを締め切って捕獲。なんでバレちゃうんだろうなあ?
うらねこさんは病院が嫌いだ。外出時に使うバッグも嫌いだ。病院に行くと、禿でデカ目の医者がいて、体温計をオシリにさしたり、痛い針でちくっとしたりする。
先生は名医だ。うららにとっては命の恩人でもある。去年、あごに出来た傷を診てもらったら、即座にそれが腫瘍であると見抜いた。手遅れになる前に手術が出来たので、今のうらら(時に迷惑なほど元気いっぱい)がいる。
しかし、うららはそんなの知ったこっちゃない。だからバッグに入れられまいと必死で抵抗する。私の背中には穴が開く。すんげー痛い。
諦めが付くと大人しくなるので、病院ではイイコだと評判である。注射も無事済み、震えつつ帰宅。ストレスでちょっとウンチをちびってしまったら、お風呂(これも嫌い)でゴシゴシされた上に、ドライヤー(これも嫌い)でゴーゴーと乾かされた。うららにとっては難儀な一日であった。


・「閉鎖病棟」(帚木 蓬生・新潮文庫

閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟 (新潮文庫)


 読了。
 恐るべき秀作。強く感銘を受け、そのため却って感想を言葉に出来ない。罪と罰、そして贖罪について考える。高慢と偏見についても。