ぼくの好きなたんてい

 好きな探偵を三人に絞るなら、誰になるだろう?ふとそんなことを考えた。
 思えば、今まで幾人の探偵が私(の読書暦・TV暦)の中を通り過ぎて行ったことだろう。
 少年もいた。ピカソ君とコナン君はさておき、一番の年下は少年探偵ブラウンかな。好きだったなあ。腕っ節の強いライバルがいるが、何、こっちはもう大人である。手練手管でどうにかしよう。
 健康的な者は少なく、不健康かつ不健全な探偵の方が印象に残っている。コカイン中毒とか、アル中とか……ダメ男に弱い体質なので、どこか綻びのあるばかものについつい引っ掛かってしまう。
 女性ももちろんいた。一番のお気に入りは、葉村晶。「悪いうさぎ」ISBN:4167679167、ずっと片思いをしている。私がお金持ちなら、彼女に貧乏とか危ない仕事なんてさせないんだけど、あの人そういうの嫌がりそうだなあ……などと妄想したりもして、かなり危険である。
 ハードボイルドな人とは、あまり付き合ってこなかった。完璧な男とは何かを知っていそうな男性には、女性としての自分に自信のない女は近付きたがらないものなのだ。チャンドラーを未読なのは、そのせいだ。もう少し枯れたら読んでみよう。
 その他にも、犬とか猫とか幽霊とか超能力者とか宇宙人とかロボットとか色々読んできたが、敢えて選抜した結果、何やら自分でも意外に俗っぽい結果になった。