フェニモア先生、宝に出くわす
- 作者: ロビンハサウェイ,Robin Hathaway,坂口玲子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/07
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
元患者の遺言で、田舎の湿地を遺産に貰ったフェニモア医師。添付された地図には、その場所に宝があるかのように匂わされていた。その土地は、かつて海賊が川を遡上して財宝を隠したと言われる場所でもある。じゃあ、その土地を見に行こう、とホレイショ少年とともに車を出すも、船でなければ近寄れない所にあるようだ。仕方がないから、近所に住む患者の家にでも寄ってみるか……と行った先からミステリが始まる。恐るべき寄り道の始まりだ。
立ち退きを要求されている旧家で、嫌がらせが相次ぐ。命に関わるような悪質なものもあることから、フェニモア医師はまたしてもドイル看護婦を現場に派遣する。一方ホレイショ少年は、ギャングの抗争に巻き込まれて怪我を負い、療養と避難を兼ねてやはり旧家に滞在することになる。さて、面子は集合したが、彼らは旧家を守れるのか?嫌がらせの犯人は誰なのか?目的は?そして、フェニモアが受け取った遺産に宝は存在するのか?さあ、どうなる……?
前作と違い、ほのぼのミステリを期待される方にもオススメできる一作。でも、相変わらず主人公以外の人の方が奮闘しているが。
医師お手製の東欧料理レシピも付いている。★★★☆☆
_