最近気に入ったフレーズ

やれば出来るさ 出来なけりゃ 男はもう一度やりなおす 口惜しかったら泣け 泣け 泣いてもいいから前を見ろ

http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/filmex2004.html
m@stervisionというべらぼーに幅広く面白い映画評論サイトである。上掲の一文は、ここに紹介されている「柔道龍虎榜」という映画の主題歌の1フレーズだ。(香港映画なのだが、黒澤明の「姿三四郎」に捧げられたそうで、TV版主題歌が日本語で歌われている。詳細は上記参照のこと。)
写真は、主題歌を歌うポーラ・チョイ(徐小鳳)


まずはいきなり無責任に断定し やれば出来るさ
そして突然気弱になるが 出来なけりゃ
再度根拠なく言い切り 男はもう一度やりなおす
うまく行かなかったら……口惜しかったら泣け
うまく行かない公算が高いらしく 泣け
それでも依然強気なままで 泣いてもいいから前を見ろ


なんてかっこいいんだ!ステキ!お嫁さんにして!(もう、何が何だか。)
強気で、いい加減で、前向きで、だけど強引にマッチョじゃない。
そして、口惜しさに耐えて上げた頬を伝う涙の美しさ!(見たんかい。)


ポジティブ・シンキングというものが、さほど好きではない。ネガティブな要素をある程度考慮し、後ろ向きに用心して生きる方が、人間としてあるべき姿であると思うからだ。
無論、ネガティブになりすぎるのだって良くはない。「みんないつかは死ぬんだ」とか言って日々憂鬱に生きるのは、無闇にポジティブなのと同じくらい不健康だ。
しかし、「明るく前向きに、積極的な生き方をしましょう」とか言われると、「そんなことしてたら積極的に早死します」と憎まれ口を叩きたくなったりもする。無理して明るく振舞えばストレスになるし、常に前向きだと思わぬ落とし穴に陥りそうだし、積極的なだけではリスクマネジメントも何もあったものではない。
その点、これはいい。絶妙のバランスである。
頑張れ、だめでもやり直せる、と励まし、辛い時は泣くのもいい、と慰めてくれる。しかし、あくまで甘やかしはしない。俯いて泣くな、前を見ろ、と鼓舞してくれるのだ。ネガティブな予測を加味して、なお前向き。そして、弱さを許す度量の大きさ。うう〜ん、ステキ。やっぱりお嫁さんにしてえ(だから、誰に言っているんだ)。
自分用に、ちょちょいと変えて、大書して壁に貼りたいくらいである。
「やれば出来るさ 出来なけりゃ 私はも一度やりなおす 口惜しかったら泣く 泣く 泣いても必ず前を見る。」
書初めのお題につまったら、ぜひご採用ください。長いか?