UNTAMED FINGERS
この文章は、すげー苦労の下に作成されています。
あー、もうやめやめ。やってらんねーよ。
ということで、タイトルと一行のみで苦労終了。我ながら、辛抱がない。
何のことかというと、現在「タッチタイピング」練習中なのである。
今更?
そう、今更。
自己流を貫く二十数年を経て、ここ数年私はスタンダードへの回帰を目指している。
スキーの直滑降をやめて、美しいパラレルを目指すようにした。
箸の持ち方は、恥ずかしながらも子供用の躾け箸で矯正中だ。
そして、今度は正しいキーボードの打ち方を習得するべく努力中である。
最初は「かえるさんタイピング」でやっていたが、四苦八苦している私を見かねたのか、家人が新しいソフトを買って来てくれた。
その名も「特打ヒーローズ 名探偵コナン」。
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灰原哀ちゃんが運営する「基礎コース」で修行中である。
キーを打ち間違えると、「一つ下」とか「一つ右」とか注意され、どうにかコースを終了しては「ダメじゃない……」とあの声で言われる。
小学生(ホントは違うけど)にダメ出しされる私……とほほ。
タッチタイピングを学んで知ったのは、不器用さとは何かということだ。
それは、自分で自分の体を完全にコントロールできないということだ。私は薬指を動かしたいのに、中指が勝手にキーを押す。一段下がりたいのに、手が固まって動かない。一つずれたキーの位置が分からない。しかも、なぜか右手の方が意のままにならない(本当は左利きなんじゃないの?と言われた。そんなバカな……)。
そのため、KとL、IとOがごっちゃになる。「います」が「おます」になったりする。どこの言葉だ。人差し指でカバーするRTYUも弱い。まこと、思うようにいかぬ。
そんなわけで、哀ちゃんに「もう一度練習した方がいいわね」と言われつつ、懸命に自分の手を馴らそうとする春の週末。