WRC初心者の楽しみ2



 今年突然見始めた「世界ラリー選手権WRC)」が、先日のオーストラリア・ラリーを最後に今シーズンの幕を下ろした。初心者ながら、ドライバーを初めとするラリーに関わる人々に魅了され、実に興味深く楽しむことができた。以下は今シーズンを振り返っての思いなど。


・ドライバー・スタンディングス(個人成績)では、セバスチャン・ローブシトロエン・フランス)が断トツぶっちぎりのトップ。中々の二枚目なのだが、インタビューの受け答え(「アー」が多く挿入されるフランス訛りの英語)が常に誠実で好印象。まあ、好成績ならいつも機嫌はいいだろうけど。髪が少し来ていることや、意外に小柄な点も結構好きだ。


・マニファクチュア・スタンディングス(チーム成績)でも、ローブの大活躍を反映してシトロエン(フランス)がトップに立った。二位は同じくフランスのプジョー。しかし、この2社は来季WRCからの撤退を決めている。一体来季はどうなっちゃうんだろう?


・私、恋をしてしまいました。彼の名はペタ・ソルベルグ(スバル・ノルウェー)。集中してくると運転中に口をぽかーんと◇菱形に開ける姿に惚れ申した。普段はバカっぽく見えるほど稚気に溢れた明るさを見せるのに対し、リタイアを余儀なくさせられた時に見せる意気消沈具合のギャップにキュンとします。残念ながら所帯持ち。(いや、お互い独身でもどうともなりませんが。)


・そのペタは個人成績で2位となり、チーム成績でスバルを4位に導く活躍を見せたが、今季通しての印象は「悲運」。特に、ジャパン・ラリーでのデカイ石に当たってそのまま木に激突してのリタイアと、オーストラリア・ラリーでの飛び出してきたカンガルーに衝突したためのリタイアは不憫だった。両方とも前日まで首位だったこともあり、その落ち込みようは凄まじかった。来季の幸運を祈る。


・ちなみに、ペタさんの公式サイトはコチラ。
http://www.pettersolberg.com/
 カンガルー激突事件についての本人のコメント。”This is the time of the year for hunting, but kangaroo-hunting is nothing for me! This was no fun, just scary.”


・悲運といえば、9月に開催されたGB(イギリス)ラリーで、プジョーマルティンコ・ドライバーであるマイケル・"ビーフ"・パークが事故で亡くなられた。荒っぽい競技ではあるが、参加者の死亡は12年ぶりとのことだ。ご家族は勿論、長年のパートナーであるドライバーのマルティンの気持ちを思うと言葉もない。謹んでご冥福をお祈りする。


 さて、突然ラリーなんぞ見るようになった私に対し、家人が「お腹の子の影響だ」と言う。車が好きな男子が生まれるに違いない!とも。(そして将来はF1ドライバーになってモナコに豪邸を建てて……と妄想が続く。)
 そんなに好みがハッキリしていて、しかも影響力が強い胎児ってイヤだなあ。それに、レースそのものや自動車よりも、そこにいる人間の方が私にとっては興味深い。そんな訳で、モナコの豪邸はないと思うぞ。