うらら、4歳

nekonomimi2006-07-15



7月13日はうららの誕生日である。日頃の感謝を述べ、いつもよりちょっとだけお高い缶詰(Ciaoとりささみとサーモン)を出した。おいしそうに食べてくれた。よかった。


先週、うららのあごに、何かシミのようなものが見えた。以前肥満細胞腫が出た部位である。食欲は普通、便にも異常はなく、一日一度は走り回って運動もする。しかし、場所が場所なので、情けない声を出して嫌がる猫をかばんに詰めて病院へと行った。
うららのかかりつけの先生は、最近とても評判がいいらしい。猫ごはんを買いに行く店で、遠くからわざわざ通う人もいるという話を耳にしたこともある。週末の待合室は混み合っており、診察まで2時間待つこととなった。
どきどきしつつ状況を説明すると、医師は該当部分の組織をわずかに取り、検査のために診察室を出た。うららは診察台の上で硬直し、落ち着かせようと私が背中をなでると、怖いくらいに毛がじゃんじゃん抜けていく。ストレスで反射的に毛が抜けるなんてあるんだろうか。
そんなことを考える間もなく、医師がすぐに戻ってきた。
「あのねー」
「はい」(悪いものじゃありませんよーに、悪いものじゃありませんよーに)
ニキビだね」
「……ニキビ?」
「そこにちょこっと細菌とか酵母菌とかがくっついてるだけ。消毒薬出しますから、それをちょこっと塗ってやれば、その内治るよ」
良かった。本当に良かった。しかし、たかがニキビでこんなに大騒ぎしてしまったのは、ちょっと恥ずかしかった。

そんな訳で、三毛猫うらら四歳、今日も世界一。若干暑さに参っているようではあるが、健康で美しく、そして甘えん坊でやんちゃで優しい。
かん子さんがたまに、絶叫するように泣くことがある。そんな時だけ、うららは彼女のそばに来て、何をするでもなく、ただ近くにいてくれる。うららには、うららなりの親愛の情があるようだ。
同時に、構われる時間が減って、少し寂しくもあるようだ。以前より少し甘えん坊になって、かわいい声で鳴くことが増えた。爪を出さないパンチで遊びたがっていることを示し、家中を駆け回る鬼ごっこをする。でも、かん子さんのスペース(ベビーベッドやプレイジム)に入ることはない。遠慮しているのかと思うと、いじらしくってなおかわいらしく思える。
うらら、大好きだよ。