夏の終わりの雑感



ベランダで育てている青紫蘇にイモムシを発見。心の中でギャーと叫びながら(顔は楳図かずお風)、割り箸で取ってビニール袋に入れ、台所のゴミ箱に捨てた。長さ3-4cmだったが、けっこう力が強いのか、葉から引き剥がすのはタイヘンだった。
数日前に、何かいるような気がして調べたんだけど、その時は虫食いもなかったし、姿も見えなかった。一体いつ、どこから現れたのか……。虫って怖いよ。
とか言ってる私だが、幼稚園児の時には「いやらしい毛虫」(母談)を連れ帰り、捕獲場所の木の葉を餌に育て上げ、最終的には「いやらしい蛾」(母談)になって飛び去るまでかわいがっていたらしい。全く覚えていないんだが……。今となっては信じられない自分の過去である。
かん子さんが「虫愛ずる姫君」になりませんよーに、と心から願っている。私の母はよくガマンしたなあ、と思っている。


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最近、「年のせいかな?」と思うこと。

  • 流行の音楽を聴いても、その多くにピンと来ない。「往年の名曲」とか、「スタンダード・ナンバー」と言われるようなものが無性に聴きたい。ビッグバンドのスウィングジャズがたまらなく聴きたい。心の耳が内向き、後ろ向き。
  • CSIなどのアメリカのドラマを見ていると、筋とは関係なく「いい男」に注目してしまう。そして、自分の好みが激しくラテン系に偏っていることに気付く。ヒスパニック系ステキ。むーちゃすぐらしあす。むいびえーん。べさめむーちょ。(意味不明。)なんだろう、今更色気に走っているのだろうか?
  • 同系統か?最近、キムタクの顔がやたらキレイに見える。今までまるで関心なかったのになあ……。今のところ顔以外はピンと来ないが、じきにコンサートに行ってうちわを振るようになるのだろうか?



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ところで、「ビッグバンドの」を変換したら、「ビッグバン殿」になった。迷わず、「拝啓、ビッグバン殿」と書き出したくなる。うーん、SF的挨拶。


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ラテン系に弱い、で思い出したが、先日友人たちと中華街ディナーを楽しんだ時の話。「私はブラジル人サッカー選手の体付きが好き」とかいう話題の後に、こんな会話があった。
メイドカフェならぬ、執事喫茶ってのがあるんだってね」
「そういうの行ってみたいと思うわけ?」
「うーん、執事が好みのタイプだったらいいけどねえ」
「好みって?」
「目がキラキラしてて、ちょっと貧相なめがね君で、博学で嫌味がない……ブラジル人?」
「それは、『喫茶ブラジル』!」
どなたか、フランチャイズ展開でもいかがでしょう。


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イモムシを捨てる時、ふと思ったこと。
これがSFとか怪獣ものなら、このゴミ箱には放射性廃棄物とか謎の化学薬品とかが入っていて、気付くとイモムシが巨大化しているんだな。そうなったらどうしよう。うららとかん子さんを連れて逃げなきゃ。冷蔵庫の野菜室を開けておいたら、そっちに気を取られてくれるだろうか。でも、冷蔵庫に行くにはこのゴミ箱の前を通らないといけないしなあ。何も考えずに玄関を出る方がいいか。エレベータを使うか、階段で降りるか。映画だと、こういう場合エレベータは止まっちゃうんだよなあ。階段にしようかな。程よく狭いから、巨大イモムシは通れないかもしれないし。だけど、化学反応とかで急激な成長をして、あっという間に羽化して飛んできたらどうしよう。でも、そうしたら自衛隊とか科学防衛隊とかが出動するから、私一人が命懸けで逃げなくても良くなるのか。あー、良かった。
てゆーか、うちのゴミ箱に放射性廃棄物は入っていないだろう。