不幸自慢禁止

先日のエントリでは、どうも湿っぽく愚痴っぽくなってしまった。読み返すと、「私こんなに苦労してるんです!」とアピールをしているようで、どうにも恥ずかしい。
別に難病でもないし、生活苦でもないし、周囲から虐待も嫌がらせも受けていないし、今週健康上の唯一の悩みはベンピ(徹底したデスクワークの副産物)だけだし、子供も猫も世界一だし、世界は美しく、ご飯は旨く、さしたる問題などないのである。むしろ、おめでたいやつだと言われそうな境遇である。
「人に誇れる不幸が羨ましい」とは誰の台詞だったか忘れたが、実際不幸自慢をやりだすと際限がない。美貌と富裕と才能を誇るよりも、病身と貧困と不和を語る方が時に楽しいのだから困ったものである。心して遠ざけねばなるまい。
不幸ならざる我が身を省みて、恥ずかしいエントリを消してしまおうかと思ったのだが……残していっそう反省することにした。人生、逃げて隠して忘れてばかりじゃあ、いかんのよ。って、偉そうだな、おい。