特別料理
【商品の説明 内容（「MARC」データベースより）】
そのレストランで供される料理は、何物もおよばない美味だった。だがその美味の秘密とは…。表題作ほか、あなたの身辺に思わぬ形で潜む、恐怖の影を描き出す全10編を収めた短篇集。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エリン,スタンリイ
1916‐1986。ニューヨーク生まれ。大学卒業後にさまざまな職業を経験しながらその傍ら小説の執筆をし、1947年に《EQMM》誌の第3回短篇コンテストで特別賞を獲得した「特別料理」で作家デビュー。その後も『EQMM』誌の年次コンテストで入賞を続け1955年と1957年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀短篇賞を受賞するなど短篇の名手として知られている。一方、1959年には『第八の地獄』でMWA賞最優秀長篇賞も獲得、1981年には同巨匠賞も受賞した
「最後の一壜」から入った、「エリン月間」（個人的に実施中）もこれでまずはオシマイである。デビュー作にして、（たぶん）最も有名な「特別料理」から始まる短編集。残念なことに、既読の「特別料理」以上の作品に会うことはできず、二番目の作品からは興奮と喜びより、退屈と落胆を味わうことの方が多かった。「特別料理」のみを楽しみたいという方には、アシモフのアンソロジーをお薦めしたい。
私が大好きなダールの名作「おとなしい凶器」も収録されている。そういやあ、「特別料理」では珍しい羊料理(?)、「おとなしい……」ではラムレッグが話の中心に来る。私が羊料理を好きなのは、こんな理由もあったりして。とか書いたら、我ながらちょっと怖い。
