12ヶ月検診(あるいは、かん子さんの大食伝説)



     出生時    一ヶ月    四ヶ月    六ヶ月     九ヶ月     十二ヶ月
体重  3,180g  →  4,180g  →  6,260g  →  7,425g  →  8,370g  →  10,040g
身長  51.4cm →  56.6cm →  64.2cm →  69.2cm →  70.9cm  →  76.6cm


とうとう10kgを超えた。背も伸びて、夏までに買った服はどれもつんつるてんである。カウプ指数は17.1。体格のバランスは良く、発育状況に問題は見られないとのこと。
さらに、2月半ばに、左の奥歯が上下それぞれ一本ずつ生えた。これで乳歯が10本となった。そろそろ歯科検診も受けてみようかと思う。


さて、10本歯を誇るかん子さんは、大食いである。

元はと言えば、私が離乳食の本にある「一回の量」を読み誤り、適量の二倍近くを食べさせていたせいなのかもしれない。だが、最初からそれをぺろりと食べていたのだから、本来の資質ということになるのかもしれない(責任転嫁)。
保育園に迎えに行くと、毎日必ず「今日もおかわりしましたよ」とか、「完食でした」とか、「器の底をじーっと見てましたよ」とか、「**を食べたら++って反応してました」とか、ほんとに必ず食べ物の話題になる。「食べてる時のかん子ちゃんって、ほんとーに幸せそうなんです」とも言われたなあ。うちでろくなものを与えていないと思われてたりして……。ちゃんと食べさせているのよ、信じて保育士さん。
先日、法事で母方の親戚一同と会食する機会があった。場所はホテル内の高級日本料理屋。離乳食の持込を許されていたので、コースが始まる前に、かん子さんに瓶詰めのベビーフードとフォローアップミルクを食べさせた。130gの離乳食と100mlのミルクで足りる訳がないことは承知していたが、私の分から少々分け与えればそれで済むだろうと思っていた。
甘かった。
自分の分を平らげたかん子さんは、私のお膳を見て「まんまんまんまん」と連続まんまコールを始めた。「大人しい赤ちゃんねえ」という評判が定着しかけた矢先である。確かに大人しく座って、まんまコール以外の無駄な叫び声は一切出さない。それは何故か?席を離れたらゴハンが食べられないし、「まんま」の他に要求がないからである!たぶん。
しかし、ただ大人しいだけではないことが、ここでばれてしまった。そして、食い意地が見せ掛けではないことも……。
大根の煮物、マグロの刺身、白魚、にんじん、じゃがいも、さといも、かぼちゃ、菜の花、混ぜごはん、そしてデザートのイチゴ。食べる食べる、止まらない。空っぽのおひつを覗き込んで、残念そうな顔になる。私の食べる分なんて、硬いものと味の濃いものばかりになってしまう。しかし、あんきもに「まんま!」と言われた時には、「これは体に悪いんだ!」と言ってすばやく自分で食べた。
居並ぶおじおばだけでなく、私の姉妹ですら、更にかん子さんの大食いを知っているはずの祖父母までもが驚いていた。そうだろうなあ、私もここまで長い時間かけて、ここまで色々多量に食べるとは思いもしなかったよ。美味しかったようで、何よりではあるが……そうしょっちゅうは連れてこられないからね〜。


検診で相談した栄養士によれば、1歳半までは肥満を気にする必要はないそうだ。しかし、油断せずに気をつけていきたい。