八月の博物館

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八月の博物館
瀬名 秀明
新潮社 2006-09
評価

by G-Tools , 2007/04/17

内容(「BOOK」データベースより)
小学生最後の夏休み。少年トオルは、偶然に見つけた不思議な建物「THE MUSEUM」で、謎の美少女・美宇に出会う。あらゆる時代と場所へ、時空を超えて移動することが可能なこの建物の中で、過去のエジプトへ飛んだ二人。しかしその冒険は、長く封印されていた邪悪な力を召喚し、大人になった未来の自分自身さえも呼び寄せてゆく。壮大なスケールで展開する、物語のワンダーランド。

  • 「作者の苦悩」みたいなものをちょっと鬱陶しく感じてしまった。
  • メタフィクショナルな構造は興味深いが、演出として効果的かどうかは判断に迷うところ。
  • 語り手と書き手と読み手というそれぞれの存在の意味を考えさせられた。
  • 私が読んだのは角川文庫版(2003/06)だが、現在は上記新潮文庫版の方が入手しやすいようなので、そちらを表示する。表紙絵が杉田比呂美さんだし。