わが身世にふる、じじわかし




【出版社からの紹介】
ある日、庭先で好物のデビラ*1を叩いていると、ニューヨーク研修帰りの河田警部が半年ぶりにやって来た。例のごとく、夕飯時という絶妙なタイミングでやって来る。自分で解決できない難事件を、ぼくの妻に解かせようという魂胆だ。高名な詩人が謎の詩を残して殺害された事件や、ニューヨーク時代にわざわざ国際電話をかけてきた事件など、不可思議な6編を収録。讃岐料理や郷土料理で彩られた《ミミズクとオリーブ》最新作。文庫オリジナル。解説=竹内真

  • 相変わらずゴハンがおいしそうな小説である。しかし、ミステリとしての完成度は低く、またストーリーもかなりマンネリ気味。


*1:瀬戸内海で獲れるカレイの一種。デベラと呼ぶ地域もある。干物にして、食べる前に叩いてから炙って食す。