引越無情

箱屋敷・ほぅ

今日で引越後一月が過ぎた。早いなあ。
ということで、今更振り返る引越前後の話。


12/20(木)

  • 箱詰依然として終了せず。2週間前からやっているのになあ。しかも、この日は会社の忘年会。かん子さんを両親に預ってもらい、帰宅後寝る間を惜しんで梱包する……が終わらない。



12/21(金)

  • 早朝から活動。徒歩3分の新居に、台車でパソコンを運ぶ。
  • 父に来てもらい、続けて梱包作業。
  • 14時過ぎに来る予定の引越業者(アリさん)から、「12時半に行けるけど、どうしますか?」と電話。「まだ終わっていないんですが……」と言うが、「終わっているものから積みますから」と頼もしい言葉。それでは、と昼食抜きで頑張るが、やっぱり不思議なくらい終わらない。
  • アリさん3名到着。爽やかに挨拶してるけど「終わってないって、ホントに終わってないのかよ!」と思っているんだろうなあ、と身の縮む思いだが、先方はそういう気配はまるで見せない。準備できているものから淡々バンバン積んでいく。
  • その内に、梱包が積載に追いつかれてしまい、「これいいですか?」とどんどん持っていかれる。ああ、情けない。
  • 「大型家具・家電以外は積み残してもいい」と言ってあったのだが、実際には95%を「倉庫番」みたいにトラックに詰め込んでくれた。しかも、「積み残しは自分の能力不足」と謝ってくれた。いやいや、こっちが無茶言ったんです。
  • 結局、荷降ろしが全て終了したのは16時過ぎ。最後に、サービスで洗濯機を設置してくれて終了。これで6万円じゃ値切りすぎたなあ。前回のレの付く引越業者とは天地の違いである。アリさんに感謝。
  • 新居の荷降ろしを見てもらった母が、「内容を書いていない箱が多すぎる!要領が悪い!一体何回引越してるのよ!」とおかんむり。ハイ、そのとおりです、一言もございません。情けない限りです。10年で5回も引越しているのに、ここまでうまく行かない方がおかしいのである。私には引越のセンスがないようだ。ノウハウが蓄積しないし、優先順位の付け方を誤りがちになる。もう10年くらいは引越したくないし、次する時は梱包から荷解きまでぜーんぶお任せのパックにする。今から積み立てしておこう。
  • 2DKから2LDKへの転居である。段ボール箱を積み上げる部屋と、努めて何も入れない部屋とを分けた。おかげで、全然開梱しないでも、布団を敷くスペースだけは確保できた。



12/22(土)

  • 友人夫妻がエアコンの移設工事に来てくれた。それどころか、残っていた物の運搬、お掃除までしていただいた。ありがたくてならぬ。恩返しの機会を虎視眈々と狙っている。



12/23(日)

  • 昼から姉が手伝いに来てくれたので、本棚に入れるものの開梱を頼む。「分類とか配置とかなーんにも考えなくていいから、どんどん入れて」と頼んだら、本当に全然気にせず入れてくれた。ばらんばらんである。人間として、1・2・3巻と来たら、次に5巻8巻4巻とは来ないだろう!と思ったのだが、考え直した。自分でやっていたら、「ここはミステリで分類して、こっちはサスペンス……いや、出版社別に、いや作者別に」とか始まっていつまでたっても終わらないだろう。どんどん出して、どんどん入れる、という作業に徹してくれたおかげで、十数箱分のスペースを空けることができた。

  • 転居に当たり、手持ちの本及びCD・DVD、ゲーム等を総数100点処分した。ブックオフに持ち込んだところ、4500円程度になった。本棚に余裕ができたが、その隙間を見るとちょっとさみしい。
  • しかし、本棚の中身はいずれ整理しなくては、検索性が低くてならん。それこそ、作者別とかにきっちり分類したい。
  • 夜、友人が立ち寄ってくれた。昼に来た姉と全く同じことを言うので驚く。一部屋半がダンボールでぎっしりなのを見て、「これで生活できるの!?」だって。何だ、台本でもあるのか?



12/24(月・祝)

  • かねてより友人と約束していたクリスマスコンサートに行く。教会のゴスペル合唱団(って言うのか?)のものだそうな。ミッションスクールで6年過ごしたが、信仰は身に付かなかった。しかし、賛美歌は好きだった。久し振りに、懐かしい歌を聞いたり歌ったりする機会ができて楽しかった。余りにもハイテンションな進行には二人で引き気味で、私達にはもっと暗い宗教の方がいいねなどと不信心に語り合った。
  • ちなみに、私の一番好きなクリスマスソングは「久しく待ちにし」。すんごくクラーイ曲調と、「主よー主よー」の盛り上がりが好き。「ああベツレヘムよ」と「神の御子は今宵しも」もいい。

12/29(土)30(日)

  • 両親にかん子さんを預かってもらい、箱屋敷状態からの脱出を図る。おかげでどーにか家中が片付く。(この時に発生した「これは後でまとめて見よう」の箱がそのままなのだが……今度まとめて見よう、うん。)



家族、友人の助けがなければ今回の引越はできなかっただろう。人の親切に深く感謝した年の暮れであった。また、自分のとっ散らかり具合に深く反省もした。情けある世のありがたさ、情けなき余のふがいなさ。