略してトラパン(なんだろうな、やっぱり)





「わたし、わかったような気がする」
「わたしたちはもうベセズダには住んでないし、同じ高校に通ってもいない。家族と家に住んでもいない。たしかにあそこには、わたしたちが育った場所と、ともにすごした時間があるわ。でもね、わたしたちは“場所”でも“時間”でもないのよ。時間や場所は消えてなくなるけど、わたしたちはそうはならない」
「わたしたちはどこにでもいられるの」
「トラベリング・パンツ ジーンズ・フォーエバー」Forever in Blue/The Fourth Summer of the Sisterhood



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トラベリング・パンツジーンズ・フォーエバー
アン・ブラッシェアーズ 大嶌 双恵
理論社 2007-04

by G-Tools , 2008/05/14



去年、既に完結したと思っていたシリーズの最新作が出ていた。今年になってからそれに気付き、蛇足にがっかりするだろうかとびくびくしながら読んだ。杞憂だった。そりゃあ、ブンガク史上に輝く大傑作ではないけれど、私の心の中にはずっと残る作品、そしてシリーズとなった。
しかも、(これまた)映画化第二作目が製作されていた。アメリカでこの夏公開予定。4thをメインに、2nd・3rdの内容を盛り込んだものになるようだ。駆け足で過ぎるような作品になりそうだが、前作同様のクオリティを維持してほしいものだ。予告編を見ただけでティーンの気分になっているから、期待を裏切らないでおくれ。(制作者側は、トリプルティーンなんぞ相手にしないだろうが。)