はじめてのベビーマッサージ


【書籍】


【DVD】

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はじめてのベビーマッサージ
石田ひかり(ナレーション)
TDKコア 2004-04-07

by G-Tools , 2006/10/17

 首も据わらぬ乳児と交流するのは難しい。何せ、横になっているのが常態なのだ。「ぐりとぐら」を読んでやっても無反応だし、散歩に連れ出しても本人は寝ているだけだ。家人は「おっぱいあげてんだから、それで充分でしょう」と言うが、私は何かしたいのだ。別に「この子のために……」というような殊勝なものではなく、どちらかと言うと好奇心とか興味本位とかに近い動機である。
 そこで、二週間ほど前から、毎日10分間程度オイルマッサージをしている。その際に利用しているのが、上記書籍及びDVDである。
 見たがりの私は両方買ってしまったが、実際にはどちらか片方だけで充分事は足りる。マッサージに慣れていないならば、DVDだけあればいい。懇切丁寧に月齢別マッサージの手順などをガイドしてくれるので、それこそ「はじめて」でもどうにかなる。ナレーションは石田ひかり


 マッサージと言っても、まだ体のぐにゃぐにゃした赤ん坊に対するものである。揉むというよりは、撫で擦ると言う方が正しい。DVDのマッサージ手順のガイドを聞きながら、それに合わせてナデナデ開始である。
 まず、床に畳んで重ねたタオルを置き、その上にかん子さんを寝かせる。新生児を仰向けにすると、「モロー反射」という手足を上げて何かに抱きつくような動作をする。カワイイ。ハダカにすると泣き出す子も多いということだが、かん子さんは気にならぬようだ。何故かゴキゲンに手足をバタバタさせる。
 オイルをたっぷりと手に取り、最初に自分の手に馴染ませる。圧搾法で抽出された植物油が適しているという事なので、「スイートアーモンドオイル」を使用している。精製されたオイルは、乳幼児には不適だとのこと。手が温まったら、汚れが溜まりやすい手足や首にある「くびれ」に指を差し入れ、手足や背中を流すように撫で擦っていく。脂漏性湿疹(白いかさぶたのようになる湿疹)が出やすい頭もしっかりマッサージする。
 10分ほど掛けてマッサージを終えたら、タオルにくるんで「蒸らす」。本にもDVDにもそうは謳われていないのだが、イメージとしてはそんな感じ。そして、欲しがるようなら少し授乳をする。その後は風呂に入れ、しっかり水分補給させて終了である。何故か、お風呂も好きらしく、いつもゴキゲンだ。ハダカでいるのが好きなのかもしれない。将来が少しコワイ。


 マッサージの効能は色々あるのかもしれないが、今のところそういった「何か」を当てにはしていない。ただ、一日10分程度でも、かん子と向き合って交流している気分になれるという、それだけで充分だ。
 それに、マッサージしてると自分の手荒れも具合が良くなる。柔らかい赤ん坊をコネコネしていると、気分もいい。そんな訳で、今日もナデナデ、明日もモミモミ。