新入園

かん子さんは、今日から公立保育園に入園することになった。
最初こそ緊張の面持ちだったのだが、十数分でリラックスし始め、同級生(さっちゃんとしょうくん)と物々交換しながら遊び始めた。(余談ながら、二人ともお父さんと来ていた。さっちゃんのお父さんはラテン系の顔にクルクルパーマで、ご職業は芸術家ですか?それともサッカー選手?それとも美容師?と聞きたくなった。しょうちゃんのお父さんはものすごーく正統派の「オタク」という感じで、ちょっとお友達になりたくなった。)
そして、給食の時間になるともう本領発揮である。

もし喋れるなら「まだ?ねえ、ゴハンまだ?」と言っていることであろう。

無論完食。一番年下の癖して、一番最初に食べ終わった。そりゃそうだろうなあ、米飯の量が家で食べる分の半分だもん。
楽しく通えそうな雰囲気で安心した。このまま小学校入学までお世話になる予定である。


帰りに近くの公園をお散歩した。

手に桜の花びらがくっついて、それが気になるようでじっと手のひらを見ていた。

靴を履いて歩くのは初めて。おいっちにっ、さんしっ、とがんばって歩いていた。ガンダムみたいだったのが、段々滑らかになっていく。